2021年4月22日1 分

④戸出桐子 器絵付のような

浮き上がるような技法で立体感がおもしろいことや、筆遣いや色調から陶磁器に描かれたような作品だと感想を書いてくれたゲストもおられます。

当初ご紹介のとおり、桐子さんのお母様はテキスタイルデザインをなさっていて、小さい頃のお洋服は手作りで作ってくださっていたとのこと。お父様はBIOMEでもご紹介している、がおおぉと火を吐くジョンと市松模様でTVや新聞でも取り上げられる九谷焼磁器作家の戸出雅彦さん。

このお二人のもとで育った桐子さんが影響を受けないわけはなかろうと思います。「親は良くも悪くも縛りがなかったですね。自由にやらせてくれたので、自分の感覚に素直になる力を授けられたと思います」と桐子さん。

盛り上がったように見える技法はメディウムを用いて工夫をしているそうですが、背景の模様は器の絵付けのようでもあり、人が透明感あるところで軽やかに浮いているようにも見えます。自分の足で立っているより、浮いているような感じ。

質感を濃く感じさせる作品は、見応えがあります。4月25日(日)16:00までです。

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