2022年7月29日2 分

綿引明浩 イリュージョンという世界

うだるような暑さは続きます。夏ですから。緑に囲まれて、わんわんと響く蝉の声。眩しそうに顔をしかめて歩く人たち。

さて、綿引さんの個展も残すところ土曜と日曜になりました。

クリアグラフ、直に楽しんでいただけるチャンスです。ぜひご覧いただきたく思います。

ギャラリー内はさほど気温を下げるようにしていないのですが、クリアグラフの作品に表現されているものがクールなおかげで、40点ほどの作品が並んでいても心地が良いのです。

ご提供いただいた資料を読み進めると、こんなお話も。

近年の大きなテーマが「自然と人の調和」で、里山風の舞台に大きな一コマ漫画が広がるような、大きな世界を表現しています。・・・「バベルの塔」「ネーデルランドのことわざ」や歌川国芳の浮世絵といった、古今東西の名画の中を「キャスト」と呼ばれる登場人物たちが旅する「イリュージョン」のシリーズ・・・

そうなのです、ヒト・モノ・コトが、いろいろな場所で、それぞれ違う形で丁寧に表現されています。まるで自分が旅に出ているような、どこかで見たような、そんな気持ちになるのです。

また、このキャストたちが、同じクリアグラフで、独立するオブジェにも表現されています。愉快です。

名付けて「ページマン」

こんな作品もご覧になられたことでしょう。

©️綿引明浩

どこかで観たことのある絵画......ですね。でも、そう思っておもしろがるもよし、我が心象風景で楽しむもよし。

アーティストは、ご自身なりに心の旅を、作品の前でしてもらえたらいいんだ、と思っていることでしょう。

そんな世界を、寡黙に楽しんでいただける場をBIOMEでご用意しています。

綿引明浩クリアグラフ個展「Grand Parade」。

7月31日(日)までとなります。

また、どうしても出かけられないな、という場合は、

現在、Meeting You Onlineででも、お愉しみいただけます。

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