11/6(土)からスタートの4人の陶展「只只」。4エリアから集まった陶作品を手がけたアーティストを、展覧会前に出展作品とともにご紹介いたします。
今日は、新潟でアトリエとギャラリーを運営している平野照子さん。
平野さんの作品に限りませんが、
様々な表情のある作品に、これら全てが彼女の思考であり、見つめてきたものなのだろうかと感じます。
神戸にもいくつかのテーマでご用意くださっています。
ネコさんがなんともとぼけた表情で登場する三つ足皿や小箱、壁掛け一輪挿しなどの器は親しみやすい作品。猫好きには堪らないことでしょう。
かと思えば、
胎内に何か宿す孤高の表情をするオブジェ。壁面に掛けることのできる達観した風貌のオブジェ。どれもこれも、土を捏ね、焚き火で釉薬の元となるものを作り出す生活を只只愛する平野さんの側面なのかもしれません。
「冬になると屋根まで雪が積もりますよ」という、元々農機具小屋兼駐車場だったアトリエで作陶し、
街の(村の?)お気に入りエリアとして、平野さんがチョイスする作品を紹介している自宅兼ギャラリーの運営。機能的で居心地の良い空間なのです。
夏はそうでも、やはり冬は厳しい環境。そんな自然と向き合う平野さんは強く逞しくそして健気で優しいのです。彼女の手から生まれる作品にご期待ください。