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「Invisible Osmanthus」メゾチント大森弘之(前編)

大森さんは山形県在住で活動をされている銅版画家。実は神戸には来られたことがありません。けれど、メゾチントの二人展をするにあたり、作風の異なる闇の世界を模索いたしました。

BIOMEにとっても初めての大森さんにご質問をしてみました。



ーご自身にとって、メゾチントの愛すべきところはどんなところですか。 吸い込まれるような深い黒と、柔らかさも硬さも表現可能な豊かな階調を持ち合わせているところです。また、製版段階の「目立て」で、点を刻み込む工程が修行をしているような感覚になり、精神を安定させることができるところです。

ーなぜ、メゾチントを主体にするようになったのですか きっかけは、雲を描こうとした時に豊かな階調が表現できる技法としてメゾチントを採用したことです。

それからメゾチントの表現の幅広さを知りその魅了にハマっていくとともに、自己の表現内容と技法の相性が良いと感じました。作品を作るたびにメゾチントの新しい姿を見ることができて、想像力が膨らむようになりこの技法を主体に制作をしていこうと決めました。ちなみにきっかけとなった最初のメゾチント作品は「AME」という作品です。


最初のメゾチント「AME」

ーコロナ禍以降、製作方法や、製作の目標などが変化したことはありますか。

制作方法の変化はありません。

目標として変わったことは、足を運んで観たいと思わせる魅力的な作品りたいとより思うようになったことです。外出が制限されていた時期があったため、SNSやネットで作品を見ることに慣れてしまった人がいると思います。現物作品の魅力はモニターでは伝えきれません。本物を見ていただきたい、楽しんでいただきたいという想いがあります。


私自身、実際に本物に出会って心を動かされた経験があるからにすぎません。


版と作品。慣れないと仕組みがわからないメゾチント

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