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①えがしらみちこ えほんという名の。

えがしらさんがイラストレーションをご担当されたACジャパンのCMをご存知ですか。

犬を捨てようとする母子。「親切な人に、見つけてもらってね」というセリフに、違うちがう、それは違うよと思わず独り言。

そこに「動物を遺棄することは、犯罪です」とメッセージが流れます。


どきり。


このほのぼのとした作品の登場人物が犯罪者となるこのギャップ。強烈です。

©️えがしらみちこ 「だいすき」

冒頭のCMは限られた時間にダイレクトに、善悪を切り取る、それが効果だったのですが、動かない絵と限られた言葉で、さまざまな展開をしてゆけるのが絵本の魅力でもあります。


これまで小さな人向けの絵本を扱う作品をご案内する機会が少なかったのです。とても難しい企画だから。

愛らしく、無垢な中に、人として本質的な何かを見出してゆく、読む人聞く人との絶妙なやり取りでさらに発展してゆく、そんな作品をどうやって扱えば良いのだろうかと。ただ、ふんわり優しいだけを伝えるのでは、BIOMEらしくないと考えていたのです。


えがしら作品は、読む人、聞く人それぞれの間に生まれる微妙な違いすらすくいあげて発展させてゆく、そんな力があるのです。