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イブラヒム恵美子② ガラス絵のこと

大学院以降ガラス絵に集中して取り組んできたイブラヒムさん。「ガラス絵は、絵画と工芸の間と言われますね」と話してくれた通り、ファインアートと民衆絵画の間に位置づけられたり、アーティストの余技とみなされている傾向にあるかもしれません。


ご来廊くださった方から、これは一体どうなっているのですかとご質問をいただきます。

透明なガラス(イブラヒムさんの作品は磨りガラスやアクリル板も用いています)の裏側から描きます。


例えば、キャンバスに初めておいた絵具から描き始め、最終的においた絵具や表現方法が観覧者の目に入る一番手前になる油絵とは全く逆の考え方。

最初においた色や技法が、観る側に一番近い絵具になります。前面に出るところから着手されるガラス絵ですから、最終的に見える姿を綿密に考えながら、複雑で緻密な計算や技巧が必要である、というのもみどころと言えそうです。


Ⓒイブラヒム恵美子 house うちなる光

アメリカ人のお客様とお話したときに、「ガラス絵を観るのは初めて、知らなかった」と話されていました。

なるほど、ガラス製造の始まりは古く、絵画としては中世ヨーロッパの宗教画が始まりと言われています。


蘊蓄さておき、ガラス絵は明るい陽射しのもとより、仄暗いところで観るほうが反射がなく奥行きをしっかりとみてとることができます。ガラスという抜群の透明感と煌めき、そして、裏側から描かれているため宙を浮いているような表現が幻想的です。


前回、「埴生の宿」をコンセプトにしている家の作品群についてのご紹介をしましたが、

それ以外に、「星空シリーズ」と題された夜の闇と星(座)をとりあげたもの、そして最新のmosaicをコンセプトにした作品も色の構成がガラス絵にマッチしています。


ぜひこの機会にガラス絵の表現に触れてみてください。

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