新聞社の取材を受けていただいた中で「作品の少年少女に笑顔がないことに気づいたのですが」と記者からの指摘。クライアントからの依頼でなければ笑顔を描くことはあまりないと合田さんは答える。
見るところ、中学生・高校生の少年少女が多いです。
テスト勉強の集中が途切れバサッと仰向けになる。口に入れたい甘いアイスすら忘れて何かにとらわれてしまう。いつも同じ場所に傷をつくる膝の絆創膏。彼らは、刹那的でいて懸命。それが傷となり記憶となり、成長の一過程となる前提として、揺らぎが不安定に見えたい、儚く思えたり、だから何もかもが美しく瑞々しかったりするんでしょうね。
神戸に戻っての個展は、そんなフレッシュな空気を運んできてくれました。