二日前にお求めになられたお客様が「すごくよかった、しみじみよかった」と、マグカップを探しに来られました。よくよく話を伺うと「花だから女性アーティストだと思っていた」「シンプルで何もなくて、というデザインや意匠が多い中とても個性的でアーティスティック」と絶賛だったのです。堂前さんの作品は使ってこそ、しみじみいいなと思うのです。
上二枚はスタッキングのカップ。飲み物にも食べ物にも、なんなら容器や野花入れにもできる。この作品は口のまわりを一旦もう少し高い位置まで立ち上げ、外側に折り返して焼かれたもの。アイディアでスタッキングになっています。色のにじみがそれぞれちがい、重なった野花がたのしい。
下二枚はDMでも使った花器。実は傘立てにもなるし、オブジェにも。
断然実物で見る方が迫力があることと、ユニークなフォルムが唯一無二。BIOME内では、堂前作品が折り重なるように、ご覧いただいているのですが、お部屋に一点だけ、数点だけを備えたイメージでご覧いただくと、それはそれはもうあまりある存在感に満足この上なし。そして、複雑な文様であるほどその使い方に工夫が必要です。いえ、そんなことを考えずにお使いください。むしろアートになってしまうこと間違いなしの不思議な作品です。