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宮本敏明③  言葉にならない世界

個展初日の前日。設営を終え、事務作業を黙々としているBIOMEの中で、

「忙しいですよねー」「そうですよねー」「一人で大変だなー」などと言いつつもまた、ご自身の作品の配置をしたり、次には展示するはずのなかった写真作品が飾られていたり。


「宮本さん、それリストにありませんでしたよねっ」と語気強く確認するこちらのことはそっちのけで、宮本タイムが流れてゆきます。

だって、作品の最終プライスもさっき決まったんですよね。


「宮本さん、あと15分の間に、今の作業を終えるつもりなんですよ」と宣言したら、「そうなんだよなー忙しいですよね」と言いつつ、目の前に立ってカバンから木箱をだしてくるではありませんか。

「これね、僕の宝箱なんです」と。


「あ!小学校のときの工作でしょ?」と失礼発言をしてしまった最近桐箱に彫り物をされた箱

たから箱の中身は、宮本さんのウィットに富んだ言葉も並んだ写真本

あーあー。またハマってしまった、だっておもしろいのですから、そのたから箱とたからたち。これは非売品ですし、BIOMEでしかご覧いただけませんよ、今のところ。


この写真本は、宮本さんの思考やセンスが大いにもりこまれたものですが、クライアントワークはそういきません。言葉にしなくても、ならなくても、ものをいう写真や表現方法。


展示作品を一堂に介して、その威力を知りました。

とても貴重な瞬間を得たのでした。作業を止めて、得られた大きなたからでした。


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