「re:ばくさん」の作品は、A3サイズのリソグラフ、A4サイズと少し大きめのシルクスクリーンでご案内しています。大きめの浅妻さんのイラストレーションがトン・トンとした店舗で並べられています。
コンクリートの床には、羽生さんの木工。
シンプルにシンプルに、ご案内できていて、気分がよろしい展覧会です。
さて、今日の詩は「座蒲団」。
座蒲団に坐ることを、さびしいというばくさん。お金に苦しく着た切り雀、野暮らしが永井生活をしてきました。辛いこともあるのでしょうけど、草っぱらで寝転がることの気持ちよさや気楽さを楽しんでいるかのようにさえ感じます。特に沖縄ときくと。しかし東京でだと、寒かろうに。
ばくさんが感じる土の世界に想いを馳せます。土のない世界は住み慣れないのでしょうか。土の世界とは、なんでしょう。
座蒲団 山之口貘
土の上には床がある
床の上には畳がある
畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽といふ
楽の上にはなんにもないのであらうか
どうぞおしきなさいとすゝめられて
楽に坐つたさびしさよ
土の世界をはるかにみおろしてゐるやうに
住み馴れぬ世界がさびしいよ