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11月の人 菅野静香

2024年11月の個展は菅野静香氏をお迎えします。菅野氏はBIOMEにとっては特別な存在であることをまずはじめに、知っておいていただければと思います。

2019年10月 個展「hiraeth(ヒライス)」

2021年02月 グループ展「たからものforおくりもの2021」

2021年10月 個展「access」


この流れから本年の個展「spot」、神戸での展開へと進んでまいります



「hiraeth」は翻訳できない言葉として知られていますが、 「二度と戻ることのできない場所へ帰りたいと願う気持ち」を表したものと言われます。

彼女はこの頃の展示から作風や題材を大きく転向してゆき、技法も自分なりのステップを前提とした試みをスタートしました。


「access」は試みたことの一部を昇華させたと感じた個展。溜めおいたもの、技法をためしたもの、観たこともない色彩を放ったもの。「消えてなくなっていったものとどこかで繋がれる(気持ちになれる)場所を見つける」「幼い頃からの愛用品や記憶、過去の写真に写っている、現在は既に存在していない物や場所からイメージを取り出す」それらとaccessしたいツールとなる、あるいはそのものとしての作品群でした。


そして今展覧会は「spot」。

小さな領域や染みなどの意味を持つ言葉。

私にとっての制作は戻れない場所や時間にアクセスするための手段である。それは同時に感情の折り返し地点(spot)をつくる行為であると感じている。ー菅野静香ー


菅野静香に、人間的な興味を一番においているBIOME。その彼女が第三弾としてBIOMEで見せてくれる作品は、期待を予感させるに十分なテーマとして提示されました。


これまで紹介してきたblogは、こちらからご覧いただけます。

そして改めまして、プロフィールはこちら。


菅野静香 Shizuka Kanno

東京都出身、在住


2010 女子美術大学大学院 美術研究科美術専攻洋画研究領域 修了

2009 シェル美術賞本江邦夫審査員奨励賞

2011 第30回損保ジャパン美術財団選抜奨励展秀作賞

韮崎大村美術館 所蔵







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