家での過ごす時間が長くなって久しいですね。ますますいろいろな対策を考えます。BIOME開廊にあたっては、靴裏もと思ったり。
さて自宅では、料理をしたり、犬と遊んだり、掃除をしたりと手を洗って拭くことが頻繁。今、播州織のてぬぐいをポケットやパンツにぶら下げ、自分専用を各々が持つようにしています。
さて播州織は、播州地域で織られる布全般を指すようですが、実は先染織物の多くのシェアを占めています。はて先染め、後染めという言葉をご存知でしょうか。
兵庫県西脇市を中心として、糸から染めて織られた布を先染織物と言い播州織と言います。糸から染め上げているので色落ちが少なく、何よりいろんな糸を撚り合せてできる糸そのもの、そして織り上げたときのテキスタイルデザインは表からも裏からも楽しい生地。
特性を活かしたギンガムチェックやタータンチェック織もよいですし、最近は糸の撚(よ)りを調節した強撚や甘撚でその表情や風合いを工夫したものなどと多彩です。
(他方後染めは、出来上がった織布を染色したもの。プリントもそうなのかもしれませんが、製品染といって、シャツやパンツなど製品になったものを染めるのも後染めに入るでしょうか。これは工程が短くシンプルな分コストは安価と一般的には言われています。)
この写真の播州織手拭いの多くは、先染めされた糸で織り加工されたてぬぐい。少しお高めです。使ううち、柔らかくふんわりしてきて、最高の肌触り。ガンガン洗ってしっかり拭き取れ、すぐ乾きます。
そうそう、BIOMEスペースには、オーガンジーのように細い糸で作られた播州織の生地をパテーションのように使っています。この残反物でoritさんとコラボのストールもあるのです。いつかご提供できる日がくればと思っています。