平戸さんから初めて見せていただいた作品は正直、衝撃でした。工房を拝見できていませんが、青銅をつくる工程を一度ぜひ目にしてみたいと思うのです。
今回の展覧会では、青銅と錫を用いた緩急のついた作品が並んでいます。
錫は純度高く磨き上げられたものは、
華やかだけれど小さくささやかなものと、合金して焼成された荒々しいものと。
青銅は、着色し表面変化が素晴らしいものの、
バラエティはその面白さを自分なりの形と大きさで選べる仕掛け。
アートとしての顔と使って楽しめる顔をもつ作品群は、うまく構成されていて、鋳金の幅を十分に楽しめる作品群となりました。
平戸さんからとどいたメッセージも原文のままで
楽しんでいただきましょう。
特に、最後の一文は心を打たれます。客観性を持つことの意識や実践は、誰しも望まれることですから。
今年に入ってから新しい作業場で、最近は庭で蛙と一緒に制作してます。
30代に入ってから生活道具を考え制作し始めて、
ここ近年「使う」「飾る」という意識から自由になってきました。
いつもまず最初につくりたいカタチがあって、
そこにどんな表面をのせようか考えます。
形には、制作者の精神が宿るように思えるのです。おおらかだったり、厳しかったり、温かかったり。
つくることで、自分がどれだけ自分のことを知らないのかをいつも再確認します。
(平戸香菜)
ーおしらせー
展覧会場では展示していないのですが、今回純度の高い錫を鋳金したアクセサリー「梢」シリーズのバングルとネックレスが寄せられています。
ご要望の方はお求めいただけますので、Meeting You Online からぜひお求めください。
バングルは肌にそうので、夏の腕にはぴったり
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