語源や字源的な説明は抜きで。escocseさんの作品はコミックアートとは言いません。イラストレーションとも当てはまらない。日本画でもないし。
何かが卓越していて、何かがまだ足りない。あるいは、意図的にポートレート的な作風を続けているのか。人の瞳や口元、なびく髪、とこよに煌く光が何か言いたげ、語りたげなのだけれど、まだ何も走り出してはいません。
この数年今回ご覧いただいたようなタッチの作品が研磨されてきたような気がします。escocseさんは神戸での個展は初めてです。確実に彼女に変化が現れています。西日本のみならず、遠方から「神戸で個展を開いてくれてありがとう」と多くの方がおっしゃる言葉を自ら浴びただろうと思います。そして、自分の描いた作品に観る人が何かを投影し、感情が昂り、手に入れたいと思ったその様子をご覧にもなったはずです。
左から) 「am3:09」「ぞれぞれの夜4」「君はまるでダンスしてるみたいに」
自然と、作品リストはこうしたほうがいいかな、こんな案内だと観るほうはうれしいだろうな、そして自分の次の展開はどうあるべきかな。
そうそう、ゲストだけではありません、アーティストにも変化を来す機会を提案したいBIOMEです。
さぁ、明日は最終日。数少ないですが、額装原画、まだございます。けれどお急ぎを。
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