
BIOMEの
たからものforおくりもの
年のはじめのHAPPY
2019年にギャラリーを開設した当初から、とりくみたかったこの展覧会。
カテゴリーや経験則、地域、ましてや「ありえない組み合わせ」と言われる
アーティストの作品を寄せてくることができる場。
2020年年初からスタートしたのが、たからものforおくりもの展覧会です。
新参者はしがらみなし
見つけてくるアーティストは実績や知名度で選んでくるわけではないBIOMEの展覧会。しかしながらオープン当初より、PRや話題作りを仮想チームで練り上げ、東京でも名を知っていただけるギャラリーとして滑り出すことができました。新参者だからこそ、なんの気負いもしがらみもなく、自由にたのしんでいただける場にすることができる。そんな場を提案できるであろうと考えました。

アートは特別なもの?
雑貨や雑器として用途や機能性をのみ考えられたものって、今やないのではないでしょうか。かといって、アートです、体でいう人も。
行き過ぎた権利主張や、なし崩しのハラスメントの世界。実はこの世界にも多かれ少なかれ蔓延っている気がします。アートとして提案されるものを、もっと生活者に近いところで。それも一堂に介していたら最高じゃないか?

わたしだけがもっている(かも)
独占欲は、とても特別な意味をもつのだと思います。それが自分にとってでも、大切な人にとっても。だから、たからやおくりものとしました。さらに、選んだ作品にアーティストからの直筆メッセージがあれば、どんなに嬉しいでしょう。作品の解説もよし、だれか求めてくれる人に向けてのメッセージもよし。そんなメッセージを付して、展示することにしました。

アートの際
アートとイラストレーションとどう違うの、とよく質問されます。どんな定義があるのか分かりませんが、観る側からすれば「PAINT]であり「PRINT」であり、ビジュアルアートでしかないのだろうと思います。クライアントから、PRとして絵を用いたいと言われれば、スピードや見せ方を考えながら、簡易的で気の利いた画材を用いた絵が、イラストレーションというのでしょう。工芸ってなに、と言われれば民藝運動などの話もでてくるでしょう。ただ、現代を生きる私たちには、理屈ではなく際などなく、容易く自分の生活に取り入れることができる人が多いのでしょう。それが良かったり、ルーツを知るのも良かったり。

一アーティスト一作品の難しさ
個展では一会期を区切りとしたアーティストのテーマ、コレクションを創り上げて行きます。けれど、一人1点のみ、テーマは「たからもの」「おくりもの」縛りで出展してもらうという、「たからものforおくりもの」。ディスプレイにいつも頭を抱えます。それほど、創造性はいろいろな形を成して訴えてくるので難しいのです。

機会創出
アーティストは、地方都市での個展開催に発展したり、ゲストは今まで興味がなかったカテゴリーに興味をもったり。それぞれで気づきがうまれ、新しい機会が創出される、そんな場であってほしい、その通りの展覧会なのです。
