たからもの for おくりもの2027
風土とともに / Shaped by the Land
<秋田>
参加アーティストたちの代表作品・Statement

磁土、金属線、釉薬を用い、窯で焼成した器やオブジェを制作しています。白く滑らかな磁器に釉薬を施し、金属線を配置して焼成すると、熱によって金属線は粒状に変形し、ときに流れ、表面に痕跡を残します。秋田で過ごした幼少期、雪の公園で頬に雪が溶けていった感覚を、素材が火の中で反応して生まれる滲みや痕跡に重ね、作品の中にとどめることができればと思います。

普段の制作では、吹きガラスの生地に大ぶりなファセットカットを入れた作品と、型を使わない宙吹きの作品を中心に制作しています。カットガラスでは、大胆に面を切り出すことで生まれる緊張感と光の美しさを大切にしています。宙吹きでは、ガラスが息と重力を受けて動く過程を生かし、柔らかな動きとたおやかな造形を目指しています。

天草陶石を主な素材とし、轆轤成形による作品を制作しています。轆轤の上で粘土が回転し、手の圧力や速度によって少しずつ形を変えていく。その過程に関心があります。天草陶石の白さや硬質さを生かしながら、器のかたちを整えるだけでなく、粘土が動き、伸び、ひらき、締まっていく変化や轆轤ならではの揺らぎを作品に残したいと考えています。

ガラスを用い、主に吹きガラス、ときにはスランピングという技法によって、熱と重力を生かした作品制作を行っています。ガラスがもたらす研ぎ澄まされた緊張感、熱と重力によって変形した柔らかな形状、その面を透過し反射する光のありように惹かれています。素材の美しさと、自身が感じる美しさを重ね、その感覚をかたちとしてあらわしています。

粘土成形を主軸に、主に女性の造形へ月や夜のイメージを重ねた作品を制作しています。石膏型取りや陶磁焼成、古材など、表現に必要な素材と手法を選び取っています。祈りや願い、自身の日常の中に沈んでいる記憶や感情に触れ、それに重なるかたちを追うこと。素材に触れ、呼吸を合わせることを通して、光と影の間、あわいにある不確かなものを表したいと考えています。

代表的な作品に「コレクティブ・イメージ」があります。ある風景に対して誰かが抱いた印象を色として抽出し、その色をもとに集めた数千枚の画像を組み合わせて制作するデジタル作品です。個人が感じた印象を、他者の写真を用いて再構築することで、「印象の集合知」としてのイメージを作り出し、日常を構成するものをあらためて見つめています。






