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④むらいゆうこ いにしえ難しく美しく

むらいさんの作品展のおかげで、このところ日本画への興味が湧いています。むらいさんご自身は、子どもの頃から絵を描くのがお好きだったことに加え、お祖父様が東京友禅の模様師されたことに繋がりをお感じになられたそうです。

「描くことを仕事にしてもいいんだ」と思ったのだとか。


©️むらいゆうこ「湖畔にて」麻紙に岩絵具

日本画の楽しさ、楽しみ方を教えていただきました。


ひとつ。古典技法ならではの扱いの面倒さ。膠(にかわ)を煮たり、絵具を砕いたり、乾くのを翌日まで待ったり絵を描くために多くの過程がが必要です。膠の調合具合で、同じ顔料でも作家によって色や質感が微妙に変わってくることも。扱いは、季節によっても変わります。いつまでも、体得しきれない画材です。


©️むらいゆうこ「飛ぶ夢をみた」麻紙に岩絵具

ひとつ。絵具の質感の面白さ。ガラス質の粒子なので、キラキラ光ります。絵肌もザラザラします。存在感が楽しめます。


ひとつ。絵具の名称の美しさ。岩紺、納戸、水浅黄、古代群青、白翠末etc...青系の名称だけでもたくさんあります。いにしえの美意識を感じます。

ご紹介は、全作品の中でも2点だけの男性モチーフ。上段は構成や所作の面白さを、下段は何を眺めているのだろう、どこに向かっているのだろうとタイトルもあわせてたのしめる小さく、手に入れやすい作品です。