illustrationは挿画と訳し、例えば物語、小説、詩、その他マスメディアの文字情報を補完したり、盛り立てたりするような機能を、図形や絵画といった視覚的に訴える表現手段、と言われます。ですから、アーティスト自身の世界観を追及し、自身の物差しや感覚で絵画(など)を追求する芸術や美術とは性質が異なるのだそうです。あくまでもクライアントがいて、表現を成り立たせるものだそうです。
ただ、観る側にとっては「絵」であり挿画の一コマをみて、夢を描いたり芸術的なセンスを感じることは十分あり得ると思います。置かれた立場によって、そのポジションに固執するのは良いけれど、今や、イラストレーションが芸術と言われる世界もある、或いは後世に名画(名作)として残っていくイラストの一コマだって十分にあるわけです。
鑑賞側は、イラストレーションであろうが、芸術であろうが、心に突き刺さるものは突き刺さる。突出した圧倒的なものは、アートとみなして見ています。
秋に続いた陶芸とガラス作品の展覧会に区切りがつき、年内は主に絵画を中心としたアーティストを紹介していきます。
まずは、専ら少女に視点を当てて作品を展開するescocse(エスコ)。
彼女はイラストレーターというのかどうか正直判らない...けれど、独自の世界を表現し、圧倒的人気を誇るこのアーティストは、その場にいる鑑賞者をあっという間に虜にする魅力を持ちあわせています。
今週10月31日(土)から、ぜひ、原画をお楽しみください。
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