キュレーションってなに。第1回 制度としてのキュレーション
- 3月6日
- 読了時間: 1分
更新日:3月11日
「キュレーション」という言葉、よく聞くようになりました。
展覧会を組むこと。作品を選ぶこと。あるいは情報をまとめること。便利な言葉なので、いろいろな場面で使われています。
ただ、この言葉の出発点は、もう少し制度的なところにあります。
日本では「学芸員」という資格があり、博物館法に基づいて、資料の収集、保管、調査研究、展示、教育普及などを担う専門職として定められています。

つまり本来のキュレーションは。
作品を「選ぶ仕事」というより、文化資料を長く管理し続ける責任を伴う仕事でした。
何を展示するかだけではなく、どう保存し、どう研究し、どう社会へ公開していくか。時間軸の長い仕事だと思うのです。
ところが現在では、展覧会の構成や、何かを選び取って紹介する行為を広く「キュレーション」と呼ぶことが増えました。
その結果、制度の中での専門職としての意味と、実務的な編集行為としての意味が、同じ言葉の中で並んでいる状態になっています。
悪いことではないと思います。
ただ、「キュレーション」という言葉を聞いたとき、人によって思い浮かべている仕事の中身が、少しずつ違っていることはありそうです。
