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漆四人の作品展④  生地としての麻

漆は、木を削って塗るものですよね。はいその通り。漆は接着や塗料、除菌としてももちいられた自然の材料。漆作品は、その素地となるもの、塗りの仕様、彫りや加飾などで、さまざまに工夫され重用されてきた道具といえます。

軽くて、割れない。持ち運びに便利。しっかりと施しをされたものは堅牢度も高い。すぐれものなわけです。



八代さんの代表作品である更紗文乾漆蓮弁皿。更紗模様の、乾漆技法をもちいた、蓮の弁の形をしたらお皿。ありがたく優雅で演技がよい蓮弁は、紙や布などで神社仏閣などでもよく用いられていますね。


八代さんの蓮弁皿は、麻布を巻き付けてあるため、漆が乾いた後にも生地の折り目なども幾何学的に美しく浮かび上がってきています。

初めて八代さんの作品を手にしたのお椀でしたが、これも高台の部分にしっかりと巻き付けてありました。強度も増し、手のひっかかりもよい感じです。

木をそのままではなく、布を巻き付けてるそんな技法も漆にはあります。

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