「旅する版画ー神戸にて」11人の友だち
- NORI Kuriyama
- 9月14日
- 読了時間: 2分
版画二人展のおひとり、仲紘嗣(なか ひろじ)さんは医師として数冊の書籍を発行されています。
そして、1988年から挑戦されている木版画の作品集もご用意されていました。
1冊を特別にいただき、作品にまつわるエピソードを楽しく、そして時には真剣に読ませていただきました。
ギャラリーにも皆様に、お楽しみいただけるよう作品集も展示しています。
その中から、数点ご紹介してみましょう。
11人の友だち
「銅版画の黒をバックにしたさくらんぼを手本に、木版画で描いてみたいと思っていた。知人のM医師夫妻が札幌近郊で何種類かのさくらんぼを育てている。
その中の「南陽」という種類は、粒が大きく、味も抜群で多くは本州の高級料理店に送られるとのことであった。できるだけ実の一つひとつの個性を出したいと思ったがこれが限界であった。2008年」

ミラノ駅〜何処へ?
「日常生活を離れて旅立つ時は、列車に乗った途端に開放感に浸り至福となる。ある年の旅で、ミラノ中央駅に到着しあっ時、モダンな駅舎に魅せられた。本画集のテーマにふさわしいと思ったのだが、この大きさは十年ぶりであり、摺りは不十分となった。
この時の旅では、巣yっぱつ直前に私の実母が骨折を起こし、妻が残ることになった。
本年2月にロシアがウクライナに侵攻し、今も想像を絶する事態となっている。ミラノ駅の天窓はウクライナ国旗の色と気付き、ウクライナへの支援の意を表したい。2022年」

