宮本敏明 2026年1月中山手最後のBIOME個展
- NORI Kuriyama

- 2 日前
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さて、今回本来であれば、毎年恒例のたからものforおくりもの展覧会の開催なのですが、中山手での営業はこの1月が最後となります。ですから、Special版として宮本敏明氏へ依頼をしました。
それは、彼が2024年大阪のギャラリーエスパス 様で開催したポートレート展があまりにインパクトがあり、あまりにショッキングだったことを記憶していたからです。全く同じものはできないけれども、BIOMEの想いを伝えた上で、彼がまとまあげてくれたのが「つくるひと」と題したポートレート展なのです。



長いあいだ人を撮りながら、どこかで“写真には嘘がある”と思っていました。
モノクロに逃げたり、構図の理屈に寄りかかったり、被写体の力に頼りすぎたり──。
自分の撮る写真の根っこに、なにかをごまかしている感覚がつきまとっていたからです。
気がつけば、アイフォンで撮られた何億枚という写真が日々生まれ、そこには技巧ではないい“ただ生まれる喜び”が宿っている。それなのに、自分は方法論にしがみつき、写真を「こうあるべきもの」と定義しようとしていた。その滑稽さに、ようやく気づくようになりました。
人がなにかをつくるとき、そこに嘘はありません。
手が覚えている動き、積み重ねてきた時間、
迷いや葛藤までも含めた“その人そのもの”が姿をあらわす。
今回、私はその表情を、できるだけ虚像のないまま、ただカメラを向けて受け止めたいと思いました。
好きなカメラとレンズで、カラーのまま、撮影したそのままのプリントをつくる。ようやく、そんなシンプルなことに向き合えるようになった気がします。
中山手での最後のBIOME個展として、
「つくるひと」に宿る静かな強さを、ぜひ見ていただければと思います。(宮本敏明)
