生きる、ということ。仲紘嗣と山下かず子
- NORI Kuriyama
- 8月24日
- 読了時間: 2分
更新日:8月25日
2025年8月30日から始まる版画二人展。その会期が近づくにつれ、アーティストとも密にやりとりが重なります。真夏のある日、山下かず子さんから届いた一通のメールは、私の胸を強く打ちました。―それは、ただ展示準備に関する連絡を超え、「生きる」ということの重みと尊さを深く考えさせてくれるものでした。
病を抱えながらも最後の力を振り絞って作品と向き合う仲さん。その姿をそばで支え、言葉に託して伝えてくださる山下さん。お二人の姿から浮かび上がるのは、「いまを生きる」ことのひたむきさと、誰かと共に在ることのあたたかさです。
展覧会を通して、出会う出来事や人とのやりとりは、私自身の心の揺らぎや感動を与えてくれる貴重な時間であることを改めて認識しています。
「暑中見舞いと各確認事項ありがとうございます。
北海道も異例の猛暑日続きでクーラー設備のない我が家では喘ぎながらの生活です。
でも朝晩は涼しいし、扇風機だけでもしのげるのでなんとかなっています。
そんな中、相棒の仲さんの病状が悪化して先週末にまた入院されました。
実は7月末に治療のため入院されたのですが、
8月初めにどうしてもご自分で展示品の準備をしたいと退院されて、箱のラベル貼りや作品の点検をされました。発送までご自分でしたいとのことでしたがそれには体力が及ばす、私に託しての再入院となった次第です。
仲さんの作品は私が預かっております。作品のチェックも済ませました。
最後の力を振り絞って作業をされた跡が随所に観られて胸が打たれました。
数日前、仲さんの奥さんにBIOME のブログを転送しましたら、直ぐにプリントアウトして入院中の仲さんに届けてくださったそうです。
未だ仲さんの感想は伺っておりませんが、多分とても喜んでおられると思います。
私たちのことをとても良く書いてくださったことに感激しております。友人たちにも読んでもらいました。私が自分でいうのは恥ずかしいですが「山下さんのことBIOMEさんは、的確にわかっている」といってもらったのが凄くうれしかったです。ありがとうございます。
(中略)
拙いことばかりで相変わらずお世話のかけっぱなしですがよろしくお願いします。
でもお会いするのがとても楽しみ!」(山下かず子氏メールより抜粋)
お二人にインタビューした、Knowing More Aboutも併せてご一読ください。
BIOME作品に会える日を楽しみにしています。

仲紘嗣と山下かず子
「旅する版画-神戸-」
2025年8月30日(土)-9月21(日)
14:00−18:30
最終日 14:00−17:00
休廊日 水曜・木曜日