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日常での気づき、イベントやアーティストについて触れた日々のメモです。
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葉明慧 手の気配
わぁー、この作品、どこを持とう。 葉明慧さんの花びらの作品を見ると、まずそんなことを思ってしまいます。 小さな花びらが、一枚いちまい彼女の指先から生まれ、土肌に張り付けられているのです。 そっと触れて、目を閉じて指先の感触だけを確かめてみると、これがまた面白い。 そういえば、2022年の「たからもの for おくりもの」に出品された作品にも、すでにその片鱗は見えていました。 たからものforおくりもの展覧会出店の作品 搬入のあと、葉さんから、目の疲れと腱鞘炎でずいぶん苦しんだと伺いました。それはそうだろうな、と納得します。今回も、人気が集まったのはやはりこの花びらのシリーズでした。けれど、今回の展覧会では、ほかにもぜひ見ていただきたい作品が揃っています。 土の中から出てきたものなのか。ずっと昔からそこにあった土器なのか。 素焼きのような色、ところどころ焦げたようにも見える茶や黒。どこか民族的でもあり、野生味もある。 それでいて、姿はとても端正です。 葉さんは、この茶系の作品について、こう話しています。 「暗めの茶系作品の土台にあるのは、土器やアン
8月29日読了時間: 3分


中島美静 手の気配
生活の中で、不安定なものがあると、人は落ち着かない気持ちになりがちです。 几帳面な人なら、額が少し傾いていたり、整然と並んだものの中にひとつ乱れがあったりすると、つい目についてしまうこともあるでしょう。 ところが、不安定なもの、動くものが、いつも不安を誘うわけではありません。 行儀悪く床に寝転がっていたら、窓から入った風でカーテンがふわりと持ち上がる。焚き火や暖炉の炎が揺れる、流れる小川が、石か何かで規則的ではない流れを見せる。そんな柔らかな動きには、不安より、むしろ安寧を覚えることがあります。 2022年の「たからもの for おくりもの」で、中島美静さんが出品されたのは酒器のセットでした。 そのときの注器は、比較的どっしりとした、落ち着いたかたちをしていました。 近年、中島さんの作品を並べていると、冒頭で触れたような、心地よい揺らぎを誘うものが多くなっています。底がほんの少し丸みを帯びていたり、高台を持たなかったり。 目の前の器が、わずかに揺れる。 正面を決めて眺めていたはずなのに、少し横へ移動すると、また違う面が現れます。 そして、中島さん
8月29日読了時間: 3分


2026年暑い夏に考える、またあのこと
ギャラリーとは、そもそも何をする場所なのだろう。 相変わらず、「なんなんだろう」という課題は、いつも頭をもたげます。 可能な限りアーティストのところへ赴き、短い時間のなかでありったけの洞察を働かせ、展覧会に興味を持っていただく。 そして作品を並べ、お客様に見ていただく。 そこにプライスをつけ、購入いただくこと。 後者まで含めて考えると、ショップとの違いが急にわかりにくくなります。 そして実際、いまのギャラリーには、ショップとしての機能もかなり求められています。 陶や漆、ガラス、木工などを扱えば、その境界はさらに曖昧になります。 器店とギャラリーは、どこが違うのか。 工芸を扱うセレクトショップと、工芸作品を紹介するギャラリーは、何が違うのか。 月並みですが、「gallery」という言葉は、もともと建築のなかの長い通路や、美術品を並べる場所を指してきました。 やがて作品を展示し、人に見せる場所となり、近代以降はアーティストを紹介し、作品を販売する商業ギャラリーとして発達していきます。 日本で使われてきた「画廊」も、基本的にはこうした商業ギャラリーを指
8月9日読了時間: 3分
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