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10月の人 寺井陽子

真っ白ではありません。

寺井さんの作品には、白の中にどこか自然の要素──樹液や、小鳥が落としていった木の実のようなもの──が感じられます。

兵庫県のご出身ですが、現在は漆芸家であるご主人とともに仙台の森の中で暮らしています。

向こう側は沢
向こう側は沢

神戸で初めてお会いしたときに洗練された姿が印象的でしたが、今回あらためて向き合ったとき、そこには少し質を変え、風や土に触れてきた人のような表情が感じられました。


作陶を終えたアトリエを見学し、その後リビングに通していただき、取材を始めようとしたまさにその瞬間、すっと戸を開けて「こんな感じでいこうと思うのよ」とよういされていたのが新作たち。その光景は、まさに今回のDMで再現されているものでした。


作陶に対して確かな信念を持つ寺井さんが、今回BIOMEで個展を開くことになった背景には、これまでに交流を深めてきたレストランやショップとの関わりがあるのだと思います。個展では、器はもちろん、壁面で楽しめる立体作品も準備されています。そのどれもが、暮らしの中にそっと自然の気配を溶かし込んだ白として立ち上がってくるものが用意されていることでしょう。


DMに添えられたメッセージもご紹介します。


旅先で触れたpave〈石畳〉は

その国の人たちの様に表情豊かで柔らかでした

空を行く間に

遠くにみつけた青空と

敷きつめられた雲を

形にしてみることにしました    寺井陽子DMより


​寺井陽子 陶 個展

「空のかたち雲のパヴェ」

2025年10月4日(土)~1 0月26日(日) 12:00 - 17:30

最終日11:00- 15:00

休廊:毎水曜・木曜日

アーティストの在廊:10月4日(土)・5日(日)予定


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