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寺井陽子① 彼女の陶

更新日:1 日前

開催中の個展「空のかたち 雲のパヴェ」。初日からファンの方やご興味をお持ちの方々に次々とご来場いただき、誠にありがとうございます。


ご来廊の折には、新作を思い思いに並べてご覧になったり、寺井さんへ質問されたりと、穏やかな談笑が広がるひとときとなりました。


今回の展示では、ちょっとしたインスタレーションを思わせるディスプレイとなっており、会期中に撮影も予定しています。

そのため、お求めいただいた作品はしばらくの間、BIOMEにてお預かりしております。初日のままのボリューム感を、引き続きお楽しみいただければ幸いです。


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さて、寺井さんの今回の作品は、酸化銅を工夫した釉薬による美しい青の作品と、酸化チタンを軸とした結晶釉が土や木の色を思わせる淡い色調の作品を中心に構成されています。

手捻りの制作過程においても創造のエネルギーが絶えず湧き立ち、展示の見せ方にも熱心に取り組まれていました。


作品をご自宅で楽しむためのヒントも、アーティスト自身から直接伺うことができました。その言葉はどれも頼もしく、心に響くものばかり。

創作への想いを語る寺井さんの横顔は、幸福そのものでした。


例えば釉薬をかけなくても、形だけでも見ていられるものにしよう、というのは大前提であります。どんな釉薬がかかっていようが、美しいものになればいいなと。色合いについては、立体になった時の自然の陰影がヒントになり、釉薬と色化粧で手触りのよい衣装を纏ってもらう感覚です。」(寺井陽子


会期は10月26日(日)まで。雲のような花入、壁掛けだけではなく、テーブルに置くものとしてもユニークな「空のかたち」作品は、地名の入ったものもあります。

秋の風と共にご堪能ください。


Knowing More About にて、よりアーティストに近づけるインタビューで寺井さんをご紹介しています。ぜひご一読ください。



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