木内達朗という仕事 ④ <条件の中で描く>
- 3 日前
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木内達朗の絵を、最初は「仕事の絵」として見ていました。しかし原画を手元に置いてから、逆に仕事の方が気になり始めます。どんな仕事をしているのか。どんな進め方なのか。書籍装画の印象が強かったのですが、あるとき思いがけない場所で作品を見ました。UNIQLOのCSRキャンペーン。

多くの人の判断を通過した場所に、木内達朗の絵がある。この人は長く仕事として絵を描いてきた人なのだ、と感じました。話していると、その感覚はすぐ伝わります。契約や交渉についての理解。丁寧な情報発信。国内外に向けて続けられている記録。
考え方はシンプルです。調べる。現場を見る。描く。歴史や場所を確認し、必要なものだけを残す。余計なものの少ない画面は、その判断の結果なのだと思います。
依頼があり、期限があり、使われる場所がある。その条件の中で絵が作られる。そう考えると、最初の言葉も理解できます。
「展覧会にはあまり興味がない」
仕事として制作が成立しているなら、展示という形式は必ずしも必要ではありません。

ただ、原画を見てしまった側としては事情が違ってきます。この絵は印刷物の中だけにあるものではない。個人の壁に掛けても成立する。そう思うようになりました。BIOMEの考えとも、どこか重なる部分があります。
