top of page
日常での気づき、イベントやアーティストについて触れた日々のメモです。
検索


中島美静 手の気配
生活の中で、不安定なものがあると、人は落ち着かない気持ちになりがちです。 几帳面な人なら、額が少し傾いていたり、整然と並んだものの中にひとつ乱れがあったりすると、つい目についてしまうこともあるでしょう。 ところが、不安定なもの、動くものが、いつも不安を誘うわけではありません。 行儀悪く床に寝転がっていたら、窓から入った風でカーテンがふわりと持ち上がる。焚き火や暖炉の炎が揺れる、流れる小川が、石か何かで規則的ではない流れを見せる。そんな柔らかな動きには、不安より、むしろ安寧を覚えることがあります。 2022年の「たからもの for おくりもの」で、中島美静さんが出品されたのは酒器のセットでした。 そのときの注器は、比較的どっしりとした、落ち着いたかたちをしていました。 近年、中島さんの作品を並べていると、冒頭で触れたような、心地よい揺らぎを誘うものが多くなっています。底がほんの少し丸みを帯びていたり、高台を持たなかったり。 目の前の器が、わずかに揺れる。 正面を決めて眺めていたはずなのに、少し横へ移動すると、また違う面が現れます。 そして、中島さん
8月29日読了時間: 3分
bottom of page
