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日常での気づき、イベントやアーティストについて触れた日々のメモです。
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Reminiscence in FLUX|白磁がたどる“記憶のかたち” 青木岳文
現在開催中の二人展のお一人、先に個展をスタートした南谷富貴さんの立体作品は、古材。これらがまとってきた時間の澱が、静かな呼吸と心地よい木の匂いとなって漂っています。長いあいだ建材として役割を果たし、風雨にさらされ、手の跡が染み込み、その変化の層そのものが「記憶」として刻まれている。南谷の作品は、その記憶をそっとすくい取るように、新たなかたちへと変換していきます。 その“記憶の変容(FLUX)”というテーマは、青木岳文さんの白磁にも不思議と響き合っています。これはあくまで設営の過程・結果として感じた印象ですが、東京の展覧会で拝見したときから、青木さんの白磁には、作業の積み重ねから生まれる時間が流れ込んでいるように思われました。 スポイトで一粒ずつ置かれた白磁の点の連なりが、一定のリズムを描かれていて、型取りされた直線的な面と並びながら一つの形をつくっていく。そのプロセスには、素材と丁寧に向き合う姿勢が見え、静かな造形の中にも明確な意志が感じられます。 急がず、確かめるように進む方なのだろうという部分と、控えめな印象とは裏腹に、作品への判断やこだわり
3 日前読了時間: 2分


11月の人 南谷富貴
南谷富貴(Fuki Nanya)さんは、アート然とした語り口とは少し距離を置く方です。それはつまり、木を扱うことが「表現の手段」である以前に、すでに日々の営みとして身体に染みついているということなのだと思います。古材を手に取り、削り、組み合わせることが、まるで呼吸のように自然なのです。 個展の前にと、神戸にお越しいただき、ギャラリーをご案内しました。そしてその後、忙しい合間であろう、帰る時間ギリギリまでご一緒しました。イタリアンレストランのカウンターでの一コマ。作品の話だけにとどまらず、話題はいつしか子育てへ。同世代の親として、笑ったり、共感したり、ちょっと寂しい話にうなずいたり――そんなあたたかな時間でした。その姿からは、作品を通して見えてくる「穏やかさ」や「人との距離の取り方」そのものが感じられました。 南谷富貴さん 作品は一見すると静かですが、そこには相当な「荒行」があります。木を切り出し、削り、色を施す。そのひとつひとつの作業が、彼女にとっての祈りのようでもあります。 今回の個展タイトル《Reminiscence(レミニセンス)》は、記憶
10月22日読了時間: 2分


西野 希③ 鎬(しのぎ)との組合せ
展覧会のスタート前からお問い合わせをたくさんにいただきました。東日本やアジア圏では展覧会を行ってきた西野さんですが、今回神戸では初めてのお披露目になります。 小さなアイテムの展開が多い中、 今回は、茶道具のものや、花瓶、オブジェなど特別なものが。...
2023年11月20日読了時間: 1分


㉑<たから> 葉 明慧
一人のアーティストが、「たからもの」「おくりもの」をキーワードに一作品のみ出展していただく展覧会が2022年1月29日(土)からスタートとします。 BIOMEで一作品だけをみて、心を震わせていただける経験もお勧めですが、...
2022年1月22日読了時間: 2分
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