木内達朗という仕事 ③ <原画の威力>
- 3 日前
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「旧作でよければ、油彩の原画がありますね」。この言葉が出たのは2020年9月でした。当時BIOMEで毎年恒例の企画としていた「たからもの for おくりもの展覧会」。宝物や贈り物にしたい作品を、アーティスト一人一作品持ち寄る企画です。その頃、木内達朗は作品集を出版したばかり。紹介にもなる。そんな口実も用意しました。
何度もお伝えしますが、それまで木内達朗の原画は、画面でしか見たことがありません。ホームページ、書籍、印刷物。出展される作品を、東京のホテルで受け取り、新幹線で持ち帰ります。持ちやすいように工夫された取手。作品を大切に扱う人なのだと改めて思います。

帰宅してすぐ、壁に掛けてみる。そこで初めて分かることがあります。
光の入り方。影の強さ。色の温度。
そうだ。最初の印象は「クリーンなデジタルの絵」でした。しかし原画を見ると、その背後にある判断の数が見えてくる。この経験がなければ、木内達朗の絵を「仕事の絵」としてだけ見ていたかもしれません。

原画を見ることで、はっきりしたことがあります。
この絵は、仕事として成立しているだけではない。絵として成立する。原画の威力。
夢にも出てきました。そして、この確認が次の出来事につながっていきます。
