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木内達朗という仕事 ② <アップルパイman>

  • 3 日前
  • 読了時間: 2分

 

木内達朗のリサーチを終えた頃、メールで個展の打診をしました。返答は明確。

「展覧会にはあまり興味がありません」。もう一つ。「意味を感じないし判らない」

強い言葉ですが、当時の状況を考えると自然な答えです。書籍装画や広告など、クライアントワークはすでに成立している。そこに展示という別の枠組みを持ち込む必然は、アーティスト側からすれば薄かったのでしょう。



2019年5月。それでも直接お会いする段取りをとりつけました。青山塾の近くにあるun café。先に店に入り、まだ肌寒いテラス席で待っていました。そこへ、ツカツカと歩いて現れた木内さん。椅子に座るとすぐ一言。

「アップルパイ頼んでいいですか」。注文したアップルパイをあっという間に食べ終えます。その食べっぷりをつぶさに見ていたせいか、妙にはっきり覚えている場面。

このとき、展覧会の話もしました。そして余計なことも言いました。

「原画にこだわっています。デジタルじゃなく、アナログで描きませんか」

青山界隈を歩いて。国連大学
青山界隈を歩いて。国連大学


今思えばかなり無茶な話。イラストレーターの仕事の構造を理解していない。

木内さんは答えます。「僕の絵は売れませんからねえ。人と話すのも苦手だし、それに個展が好きじゃない」断言。

それでも、アイディアは探し続けます。ギャラリーとしても個人としても。ただし機は大切。急ぎすぎても意味がない。


そして見つけた別の方法。個展ではなく、原画を前提としたグループ展に彼の一部分を取り入れることを、です。

そこで初めて、木内達朗の原画を見ることになります。

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